所員雑感 Vol.38 世界の紅茶
皆様は、紅茶派とコーヒー派どちらでしょうか。
最近、私は、デスクワークが増えてきたので、そのお供にと、紅茶を飲むことが多くなりました。せっかく飲むならいろんな種類の紅茶を飲んでみたいと思い、輸入雑貨の店によるなどして世界中の紅茶を集めています。
今回は、紅茶について少しお話したいと思います。
紅茶とは、茶葉を完全に発酵させたお茶です。
紅茶と緑茶は、同じ茶葉から作られ、その違いは製造法にあり、緑茶は不発酵のお茶です。
紅茶は、17世紀に中国の福建省からヨーロッパにもたらされました。
元々、中国は、半発酵のウーロン茶を輸出していましたが、イギリス人の嗜好にあわせて発酵を進めていくうちに生まれたのが紅茶です。
その後、紅茶は、ボストン茶会事件や阿片戦争のきっかけになるなど、歴史の様々な場面で顔を出すことになります。
現在、ダージリン、ウバ、キーマンが世界三大紅茶と言われています。
① ダージリンは、原産地がインドで、マスカットのような香りが特徴です。
独特のマスカット香は、ウンカが茶葉の汁を吸うことで強くなります。
季節によって味が大きく変わるので、季節を感じることができる紅茶です。
ウンカが多く発生する夏に摘まれた「セカンドフラッシュ」が特に人気です。
② ウバは、原産地がスリランカで、メントールのような香りが特徴です。
香りが強いので、アイスティーでもメントール香を楽しめます。
③ キーマンは、原産地が中国の安徽省で、独特のスモーキーフレーバーが特徴です。
特級のキーマンは蘭のような甘い香りもします。
年間をとおして、霧が立ち込め、雨が降り続ける安徽省ならではの紅茶です。
日本でもおなじみのアールグレイは、キーマンなどにベルガモットの匂いをつけたフレーバーティーです。
私のおすすめは、スリランカの南部の低地の地域が原産地のルフナです。
黒糖のような甘みと焦がしたような香りが楽しめます。
紅茶を買うたびに、その紅茶の原産地を世界地図で確認して、現地のことやその紅茶にまつわる歴史を調べるのも紅茶の楽しみ方の一つだと思います。
是非、自分の好きな紅茶を発見して、素敵なティータイムを送ってみてください。