所員雑感

所員雑感 Vol.35 電車でうたた寝

弁護士 畠山 幸恵

 弁護士の仕事の1つとして裁判のために「裁判所に行く」というのがあります。テレビドラマなんかでもおなじみですよね。

 町田・相模原地域でよく使う裁判所は、町田簡易裁判所、東京地方(家庭)裁判所(霞ケ関)、東京地方(家庭)裁判所立川支部、横浜地方(家庭)裁判所、横浜地方(家庭)裁判所相模原支部などがあります。町田事務所から町田簡易裁判所へ、相模原事務所から相模原支部の裁判所に行く場合には、徒歩や自転車で行くことができますが、それ以外の裁判所に行くためには電車に乗らなければいけません。立川や霞ケ関、横浜へは、各事務所からおおむね1時間(以上)かかります。そう、つまり、まちさがの弁護士は裁判所に行くために電車に乗ることがとても多いのです。

 電車の中では依頼者の個人情報が入った記録を広げることはしません。中には、パソコンを開いて作業をする弁護士もいますし、読書の時間にあてている弁護士もいます。でも、私は、電車で何かを読んだり作業をしたりすると酔ってしまうんですよね・・・。そこで、もっぱら電車は睡眠時間にしています。

 ということで、以下、独断で、裁判所に行くために使う路線のうち寝心地のいい路線ランキングを発表したいと思います。

第3位 中央線(快速)

 立川の裁判所に行くために、町田・相模原から横浜線の八王子駅から乗り換えて中央線に乗り換えます。乗車時間はあまり長くなりませんが、八王子から乗って座れると、ひと眠りするのにちょうどいいくらいの時間です。立川でたくさんの人が降りるので、寝すぎて乗り過ごす・・・ということも今のところありません。

第2位 小田急線(急行)

 町田から霞ケ関の裁判所に行くために、小田急線で代々木上原まで行き、そこから千代田線に乗り換えます。小田原方面や厚木簡易裁判所に行くときにも小田急線で移動することになります。小田原に行くときにはロマンスカーを使うこともありますが、今回、有料特急はランク外ということにしました。

 快速急行もありますが、新百合ヶ丘から下北沢間でかなりのスピードを出すので、車両が揺れる気がします。急行は快速急行ほどは速くないので、そこまで揺れず、寝るのにはちょうど良いです。

 横浜線と比較して、座席が狭いように感じるのは私だけでしょうか?

第1位 横浜線(各停・快速)

 栄えある第1位は、横浜線です。横浜線は、2014年に新型車両が導入されました。それまでは、205系という車内に電光掲示板のない車両だったので、寝て起きた時にどこの駅にいるのか分からなくなる、ある意味とても寝心地の悪い路線でした。しかし、2014年からの新型車両E233系は車内の電光掲示板が完備されているので、安心して眠れるようになりました。

 当事務所では、町田・相模原それぞれから神奈川方面の裁判所に行くために横浜線を使います。横浜地方裁判所だけではなく、横須賀支部や神奈川簡易裁判所などに行くときにも横浜線で移動しています。八王子に出るときにも横浜線で移動します。もちろん、町田事務所・相模原事務所間の移動のときも横浜線を使います。当事務所で最も身近な路線とも言えますね。特に相模原事務所は、横浜線相模原駅から徒歩3分と駅近なので、通勤も含めてほとんど毎日横浜線に乗っていると言ってもいいと思います。

 例えば町田から八王子まで約30分、町田から横浜地方裁判所のある関内まで直通で40分と、昼寝するにもちょうどいい時間を横浜線に乗って過ごすことになります。横浜線は、快速と各駅停車がありますが、どちらもそんなにスピードが速くなく、シートも広く感じます。速くない、というところがポイントで、適度な揺れが睡眠を誘います。裁判所に行くのは日中がほとんどなので、あまり混んでおらず座れることが多いのも睡眠をより助長している気がします。

 

 

 ということで、完全に私の独断で決めた寝心地の良い路線ベスト3でした。もちろん、裁判所はここに挙げた以外にも、事件によって千葉や埼玉、近県に限らず各地の裁判所に行くことになるので、さまざまな路線に乗っています。裁判所だけではなく、事件によっては法律事務所を訪ねることもよくあります。刑事事件では警察署に行くために移動しなければいけないこともあります。

 ドラマなどでは法廷に立っているシーンや事務所で打ち合わせをしている場面が目立つ弁護士ですが、そんなドラマのあの人も、警察署に行くために電車に乗っているのかな、なんて想像したらドラマが別の視点から見れて面白いかもしれません。

2016/03/25
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