所員雑感 Vol.24 白鳥の湖
1月に、バレエ「白鳥の湖」を観に行ってきました。バレエに全く縁のない人でも「白鳥の湖」は聞いたことがあるのではないでしょうか。ちゃ~ちゃらららら~らら~のメロディも聞いたことがある方が多いと思います。
あらすじは、森へ狩りに出たある国の王子は、湖で白鳥をみかけました。すると白鳥は実は美しい女性オデットで、悪魔のせいで白鳥に姿を変えられている、一生の愛を誓ってくれる人が現れたら元に戻れるといいます。夜の間だけ人間の姿に戻れるオデットの姿をみて王子は一目ぼれ。一生の愛を誓うから、今度花嫁選びパーティに来てくれ、そこで母に紹介するよと誘います。しかし花嫁選びパーティに現れたオデットそっくりの女性は、実は悪魔の娘オディール。そうとは知らず王子はオディールと一生の愛を誓ってしまい、悪魔の思う壺にはまってしまいました。王子はオデットに謝り、悪魔に戦いを挑んで見事勝利し、オデットは元の姿に戻って王子と幸せに暮らしました。めでたしめでたし。という話です。
バレエには、「台詞」はなく、すべて「マイム」という身振り手振りでストーリーを示していきます。状況も全て踊りとマイムで表現するので難しそうと思われがちですが、ストーリーはわかりやすいし、マイムもわかりやすく振付されているので、見ているだけでもなんとなく分かるんじゃないかなと思います。音楽だけだなんて眠くなりそう!と思うかもしれないですが、この、「マイム」を見ていると、なんだかおもしろくて眠気もどこかに飛んで行ってしまうんです。特に、私が観に行ったミハイロフスキー劇場バレエ団の公演では、実はオデットではなくオディールだったとネタばらしされた時の王子のマイムが「ママ!どうしよう!やばい!」と聞こえんばかりだったし、ネタ晴らしをしたオディールも、「まじうける!本気で間違ってるんですけどー!」と悪魔の娘というよりは若い女の子っぽい(私のイメージですけど)リアクションで、世間知らずの男の子がませた女の子に騙された物語かと見間違うほどコミカルに演じていました。
ということで、バレエを見たことがない方も、「マイム」に注目してみてもらえたら、バレエって案外楽しいじゃない?と新しい世界が見えるかもしれません。
さらに、舞台セットとか、衣装とかも見ていると面白いですし、町田だと市民ホールでバレエの公演をやっていることがあるので、ぜひ一度公演を観に行ってみてはいかがでしょうか。
弁護士としては、この王子は何歳なのかな・・・とか、離婚問題に発展しないかな・・・とか職業病のような疑問もわいてくるのですが、それにしても、この王子は、一目ぼれで一国の妃を選ぼうとしていて、しかもそっくりさんに騙されているというのだから、とんだうっかり者で、この国の今後は大丈夫なのだろうかと素朴に心配になってしまいました。