所員雑感 Vol.21 無限に広がる表現世界
事務局 佐久間
目をつぶっても、重低音が身体中に染み込んでくる、小気味の良い軽やかな響きが、気持ちをくすぐる。厳しいルールがあるような、あるけど無いような、古くて新しい音の世界にうかうかと片足を突っ込んだら、抜けなくなった。いや、片腕か?
『和太鼓』
娘の通う都立高校の公開講座がきっかけだった。あれから14年、よく続くね、と言われながら週二回、練習場に赴く。太鼓を運びたい一心で、50歳で車の運転免許もとった。笛と鉦は太鼓とセット、と言われれば毎日毎日音の出ない笛に息を吹き込んだ。リズム感があればよいのだけれど、こればかりは持って生まれなければいかんともしがたく、足踏みしながら手を叩き、手を叩きながら唄い、ひたすらリズムや音と格闘している毎日である。
でも、楽しいんだなぁ…
音階がないのに、曲になってる… それも驚きのひとつ。
譜面のない曲もあれば、定型がなく、地打ちに合わせて、その場その場で重ねていく音もある。しっかりと踏みしめて叩くものもあれば、パフォーマンスを楽しみながら演奏する曲もある。それこそ無限に広がる表現世界…
いずれにしても、基礎基本が整っていないと美しくない。型にはまるのではなく、理論的に合理的に、力強く、しなやかに、美しく…
ああ…やはり踏み入れてはいけない世界だったかもしれない
しか~し!踏み込んでしまったうえは、努力あるのみですね!
地域の祭り、老人介護施設、保育園や幼稚園…
さまざまな場所で出会うたくさんの方々に喜んでいただけるように、気持ちを合わせた演奏ができるように。
どうか皆様、お近くにお越しの際は、われわれの演奏をごらんください!ん?お聴き下さい? 楽しみにきてください♪
2014/11/07