所員雑感 Vol.13 北欧での夏休み(デンマーク、帰国編)
みなさま、街はすっかりクリスマス気分です。さて、夏休みの北欧旅行最終回、デンマーク編です。季節が巡るのは早いですね。
旅行7日目、いよいよ終盤戦です。列車でコペンハーゲン入り。この旅行では、飛行機、大型客船、バス、トラム、そして列車と様々な交通手段で移動しました。その意味でも豪華な旅行でした。
コペンハーゲンでは、まずは有名な人魚姫の像を見学に。巷では、世界三大ガッカリなどと言われたりもしているようです。そこまでガッカリでもなかったと思いますが、まあ普通という印象。個人的には、初めて上京して日本屈指の待ち合わせ場所である渋谷のハチ公前広場で、ハチ公像が小さすぎてなかなか見つからなかった時の方がはるかにガッカリしました。
デンマークの街は、にぎやかながらも落ち着きがある印象です。そして、自転車道路がすごく整備されているのが印象的でした。ほとんどの大きな道路には車道と歩道の間に自転車道路があります。そして、大量の自転車が時速40kmぐらいでビュンビュン走って行くものですから、横断歩道の信号待ちをしている時なんかはけっこうな緊張感です。また、建物に窓が多い!スウェーデンもそう感じたのですが、デンマークはさらにそういう印象でした。外から見ると、ものすごい高密度で窓が並んでいます。いったい部屋の間取りはどうなっているんだろう?
旅行8日目、ニューハウンという地域へ行き、そこからフェリーツアーに参加しました。ニューハウンの町並みの建物のおもちゃみたいなことといったら!写真を見ればわかってもらえるかと思います。
フェリーツアーのあと、ほかの弁護士から情報を得て行ってみたいと思っていたクリスチャニアという地域へ。ここは、デンマークのEU加盟に反対するヒッピーの人たちによる小さな自治区域です。区域内では、落書き自由、走るの禁止、写真撮影禁止などのルールがあります。少しドキドキしながら中に入ると、あちらこちらから甘い香りが。人々が堂々とマリファナを吸っています。しかしこの区域の面白いところは、じゃあ治安が悪い、ハードボイルドな雰囲気かというとちっともそうではないところ。地元のママたちが、赤ちゃんをベビーカーに乗せて普通に散歩しています。なかなか興味深い光景でした。
実は、僕がこの旅行に持参した北欧ガイドは、ふと立ち寄った古本屋で100円で購入した数年前のものでした。そのガイドによると、コペンハーゲンにはエロティカ美術館というものがあると。コペンハーゲン初日に近くを通りかかったので、場所を確認すると、美術館のあるはずの場所にはファッションブランドのベネトンが。見当たらないとなると、がぜん行きたくなってしまうのが人の性。いえ、ほんとです。最初から行きたくて行きたくてしょうがなかったわけではありません。美術館がどうなったのか、ホテルでコンシェルジュに尋ねてみました。僕の英語はつたない片言のものです。そして、相談したコンシェルジュも英語があまり得意ではなく、2人でガイドブックを横に、「エロティカ!」「エロティカ!」と連呼するやり取りになってしまい、恥ずかしい思いをしました。結果的には、数年前に閉鎖してしまったみたいです。チェッ。
閑話休題。旅行9日目、朝一でコペンハーゲン→フランクフルト→羽田と飛行機を乗り継ぎ、10日目の朝に帰国しました。
帰国後は時差ボケにも苦しみましたが、それ以上に北欧の物価が高かったせいで、金銭感覚がおかしくなってしまいました。水が100円、安い!はまだいいとして、ランチ1000円、安い!みたいな感覚になってしまい、まずかったです。まあ2、3日で我に返りましたが。
長かった旅行も終わってみればあっという間。今回の旅行では、なかなか行く機会が持てなさそうな北欧の国々やエストニアに行くことができ、本当に貴重な経験となりました。
これで、夏休みの旅行コラムは終わりとなります。季節外れのコラムを読んでいただいた方、本当にありがとうございました。