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エクスターンシップ体験記②

2024/10/03

 9月末にエクスターンで受け入れた法科大学院生から感想をいただきましたのでご紹介します。3日間と短い期間でしたが精力的に取り組んでいただきました。

 

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 私は、まちだ・さがみ総合法律事務所において3日間エクスターンシップをさせていただきました。この3日間では、普段ロースクールで机に向かって勉強しているだけでは得られない貴重な経験ができ、弁護士実務に対する解像度が非常に上がりました。具体的には、刑事事件の尋問方法や集団訴訟の弁護団会議・勉強会の雰囲気や議論、書面や証拠から主張を構成していくための思考方法など、非常に勉強になる点がたくさんありました。その中でも、特に勉強になったと感じるのは、以下の2点です。

 1点目は、集団訴訟の弁護団会議や勉強会に参加させていただいた点です。私は、これまで集団訴訟についてあまり関心や知識を有していませんでした。しかし、この経験の中で、弁護団会議や勉強会の雰囲気であったり、その訴訟の中でどういう法律上の論点があるのか、どういう法律構成で訴訟を進めていくのかといった点などを教えていただき、集団訴訟の面白さを知りました。また、同性婚訴訟の控訴審の傍聴をした際には、原告団の数人が裁判官に対して意見陳述をする手続が設けられており、実際に不利益を被っている当事者の生の主張があることで、裁判官が書面だけを見て考えるのではなく、当事者らを具体的に想起して結論を考えていくことになるという点で非常に意義のある手続であると知り、集団訴訟の持つ社会的意義を身にもって体感しました。これらの経験を通じて、自分もいずれは集団訴訟に関わってみたいと考えるようになりました。
 2点目は、刑事事件の尋問方法についてです。刑事事件の尋問方法は普段ロースクールで学ぶ機会がなかったため、1つ1つの尋問の意図であったり、検察官と弁護士の証人などへの問いかけの違いであったりなど、非常に勉強になる点がたくさんありました。また、期日終了後には、先生にあの尋問の順番はどういう意図になっているのかなど、自分が感じた疑問を率直に聞くことができ、先生も事件の裏話や疑問に対する回答などを丁寧に教えてくださったため、非常に良い機会であったと感じています。
 私は、今後この3日間のエクスターンシップでの経験を活かして、自分の目指す法曹像を実現していきたいと思います。

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