事例紹介

期日ご案内:「住めない地球」になる前に

弁護士 半田 虎生

 温室効果ガスの排出により気温が上昇し、気象災害が激甚化し、生態系が失われていく、そういった事実が科学的に明らかになっている中、追加的な温室効果ガスの排出を招く石炭火力発電所が横須賀に新設・稼働されようとしています。私が弁護団に参加している日本における気候変動訴訟である横須賀石炭訴訟は、この石炭火力発電所の設置・稼働を許した国の判断の違法性を争う訴訟です。

 これまでに12回の口頭弁論が重ねられ、ついに次回期日で結審(主張立証が終わることをいいます。)が予定されています。弁護団からは、日々の報道や原告本人尋問で明らかになった気候変動の深刻さ、アセスメントの手続の不備、国の判断の不当性等を主張する書面を提出し、意見陳述(裁判所に対するプレゼンテーション)を行う予定です。

 令和4年6月6日(月)10時30分、東京地裁103号法廷、皆様の傍聴をお待ちしております。

2022/04/19
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