医療事故の被害にあったと考えています。弁護士に依頼した場合、医療事件はどのように進みますか。
医療事故の事件では、医療機関の法的責任の有無を検討するために、事前に調査を行う必要があります。相談者の方から事情を聞いただけで、責任追及の手続(示談交渉、調停、ADR、訴訟)をとるために、直ちに事件として受任することは、ほとんどありません。まずは調査について、弁護士に依頼することとなります。調査の具体的内容としては、(1)診療記録の入手・検討、(2)医学文献や判例の調査、(3)医師の意見聴取などがあります。
調査の結果、責任追及が可能であろうと判断される場合には、あらためて責任追及のための手続について、弁護士に依頼することとなります。
他方、責任追及の見通しが立たない場合は、そこで手続を終了せざるを得なくなります。